販売店には、商品の説明だけでは足りない

販売店向けに商品説明をするとき、つい商品の特徴や仕様を中心に話してしまうことがある。

寸法。

能力。

型式。

他社との違い。

もちろん大事です。

ただ、それだけでは足りません。

販売店の人が実際にお客様へ説明するときに困るのは、この商品が良いことは分かった。でも、どう見せれば伝わるのか、という部分です。

商品そのものが良くても、デモのやり方が弱いと、良さは伝わりません。

料理で言えば、素材は良いのに、盛り付けで損をしているようなものです。

良い商品でも、見せ方を間違えると弱く見える

デモは、ただ動かせばいいわけではありません。

  • どこを先に見せるか
  • 何を触ってもらうか
  • 何と比べるか

ここで印象が変わります。

例えば、最初から細かい仕様を説明しても、聞く側には残りにくいです。

それよりも先に、次のようなことを見せたほうが伝わりやすくなります。

  • 作業が楽になるところ
  • 時間が短くなるところ
  • 失敗が減るところ
  • 従来品との違いがすぐ分かるところ

最初の30秒で、これ、良さそうだなと思ってもらえるか。

商品デモはここが勝負です。

触ってもらうポイントを決めておく

見ているだけのデモより、触ってもらうデモのほうが記憶に残ります。

ただし、何となく触ってもらうだけでは印象は薄いです。

例えば、次のような部分です。

  • レバーの軽さ
  • ボタンの押しやすさ
  • 部品の外しやすさ
  • 掃除のしやすさ
  • 切り替えの簡単さ

こういう部分は、言葉で説明するより、実際に触ってもらったほうが早い。

「ここを触ると良さが伝わる」

というポイントを販売店に伝えておくだけで、デモの質は変わります。

比較すると、良さは一気に伝わりやすくなる

商品の良さは、単体で見せるだけでなく、比較したほうが伝わるようになります。

  • 従来品と比べる
  • 手作業と比べる
  • 作業前と作業後を比べる
  • 失敗しやすい方法と比べる

比較対象があると、お客様は変化をイメージしやすくなります。

「すごい商品です」

と言うより、次のように具体的に見せたほうが伝わります。

「今まで3分かかっていた作業が、1分で済みます」

「この部分を外すだけで掃除できます」

「ここを見ると、仕上がりの差が分かります」

数字や動作で伝えると、説明よりも納得されやすくなります。

デモの型がないと、人によって差が出る

販売店に任せるだけだと、デモのやり方に差が出ます。

慣れている人は上手に伝えられる。

慣れていない人は、カタログ説明で終わってしまう。

これでは、商品の良さよりも、説明する人の経験に左右されます。

だからメーカー側は、商品説明だけでなく、デモの型まで渡したほうがいいです。

例えば、次のような内容です。

  • 最初に見せる場所
  • 必ず触ってもらう場所
  • 比較して見せるポイント
  • よく聞かれる質問への答え
  • 最後に伝える一言

このくらいを決めておくだけでも、販売店は説明しやすくなります。

商品デモは、商品の発表会ではない

商品デモは、商品の発表会ではありません。

お客様に、使った後に何が変わるのかを体感してもらう場です。

  • 作業が楽になる
  • 時間が短くなる
  • 失敗が減る
  • 掃除や段取りが楽になる

この変化が伝わらないと、良い商品でも印象に残りません。

逆に、変化が一瞬で伝わると、販売店もお客様に説明しやすくなります。

まとめ

販売店向けの商品デモは、商品を説明するだけでは伝わりにくい。

良い商品でも、見せ方を間違えると良さが伝わらない。

だから販売店には、仕様だけでなく、次のことまで渡しておく。

  • どこを先に見せるか
  • どこを触ってもらうか
  • 何と比べるか
  • どんな一言を添えるか

デモのやり方まで伝えておかないと、せっかくの商品でも売れにくくなります。

良い商品でも、見せ方で損をする。

ここは、メーカー側がもっと意識したほうがいい点です。