議事録の書き方は、会社や上司の考え方で変わる。

昔勤めていた会社で、一度、会議の決定事項だけを中心に議事録を書いたことがあった。

すると、「これでは足りない」と言われ、次の会議では、少し意地になって、会議中に話した内容をほぼ全部打ち込みました。

タイピングには自信があったので、かなり細かく書きました。

結果、議事録は10枚くらいになり、当然、今度は怒られました。

少なすぎてもダメ。

多すぎてもダメ。

そのとき、議事録って意外と難しいなぁと思いました。

会議を全部書いても、使える議事録にはならない

会議中に話したことを全部書けば、正確な議事録になるわけでもない。

全部書くと、あとで読む人が大変になります。

  • どこが大事なのか
  • 何が決まったのか
  • 何が保留なのか
  • 次に何をするのか

そこが埋もれてしまいます。

議事録は、文字数が多いほど良いわけではありません。

10枚の議事録でも、決定事項が見つけにくければ使いにくいです。

でも、決定事項だけでも足りないことがある

逆に、決定事項だけを書けばいいわけでもありません。

なぜそう決まったのか。

何が論点だったのか。

反対意見や保留理由は何だったのか。

ここが残っていないと、あとから見たときに分からなくなります。

たとえば、「A案で進める」とだけ書いてあっても、なぜB案ではなくA案なのかが分からない。

数か月後に見返したとき、また同じ話を繰り返すことがあります。

だから、議事録は短ければ良いわけでもない。

ここが難しいところです。

報告書をまとめただけでは、議事録になりにくい

当時、ほかの人が書いた議事録にも、正直あまり納得していませんでした。

会議前に各自が報告書を出す。

会議では、その内容を順番に発表する。

それを議事録としてまとめる。

この流れが多かったからです。

でもそれだと、会議で話した内容というより、報告書の再編集に近い。

もちろん、報告内容を残すことも必要です。

ただ、議事録として本当に残したいのは、報告そのものではなく、その報告に対して会議で何が決まったのかです。

議事録に残すべきなのは、会議で動いたこと

個人的に、議事録で大事なのはこのあたりだと思います。

1つ目は、議題。

何について話したのか。

2つ目は、決定事項。

何が決まったのか。

3つ目は、保留事項。

何が決まらなかったのか。

4つ目は、次回までの宿題。

誰が、いつまでに、何をするのか。

5つ目は、判断の理由。

なぜその結論になったのか。

この5つが残っていれば、あとから見返しても使いやすいです。

逆に、発言を全部書いてあっても、この5つが抜けていると使いにくい。

議事録は、会議の文字起こしではなく、会議の結果を残すものだと思います。

会議の目的が曖昧だと、議事録も曖昧になる

議事録が書きにくい会議は、そもそも会議の目的が曖昧なことがあります。

  • 報告なのか
  • 相談なのか
  • 決定なのか
  • 確認なのか

ここが曖昧なまま始まると、議事録もぼやけます。

何を書けばいいのか分からない。

どこが結論なのか分からない。

誰が何をするのか分からない。

そうなると、議事録を書く人の能力だけの問題ではなくなります。

会議の設計自体を見直したほうがいい場合もあります。

まとめ

議事録は、会議の内容を全部書くものではありません。

かといって、決定事項だけを雑に書けばいいわけでもありません。

大事なのは、次のことを残すことだと思います。

  • 何を話したのか
  • 何が決まったのか
  • 何が決まらなかったのか
  • 次に誰が何をするのか
  • なぜその結論になったのか

会議をしたのに、あとから見たら何も動いていない。

これが一番もったいない。

議事録は、会議を記録するためだけではなく、次の行動につなげるためにある。

私はそう考えています。