始業前の掃除をどう考えるか。
この話は、単に法律上どうなのかだけで終わらせない方がいいと感じています。
もちろん、労働時間にあたるかどうか、賃金の対象になるかどうかは大事です。
ただ今は、それ以前に、そのやり取り自体が会社のコストになる時代だと思います。
情報が入りやすい時代になった
昔であれば、会社の中で当たり前だったことは、そのまま続いていたかもしれません。
- 始業前に掃除する
- 朝礼前に準備する
- 少し早く来て段取りする
そういうことが、特に疑問を持たれずに続いていた会社も多いと思います。
でも今は違います。
ネットやSNS、コミュニティから、いろいろな情報が入ってきます。
感度の高い人ほど、次のように気にします。
「これってどうなのか」
「これは労働時間ではないのか」
「他の会社ではどうしているのか」
これは社員が悪いという話ではありません。
情報が入りやすくなった以上、自然な流れです。
昔からそうだから、は通りにくい
会社側からすると、次のような感覚もあるかもしれません。
- 昔からやっている
- みんな普通にやってきた
- 掃除くらい当然だ
ただ、その説明だけでは納得されにくくなっています。
曖昧なまま続けると、社員の中に小さな不信感が残ります。
そして、その不信感が積み重なると、あとから説明や対応に時間を取られます。
経営者の時間もコスト
意外と見落としやすいのが、経営者や管理者の時間です。
- 始業前の掃除について質問される
- 不満が出る
- 説明する
- 対応を考える
- 場合によっては、社内でルールを作り直す
こうしたやり取りにも時間がかかります。
本来であれば、売上や採用、現場の改善、お客様対応に使いたい時間です。
だからこそ、曖昧な運用をそのままにしておくこと自体が、会社にとっての見えないコストになります。
会社として決めておいた方がいい
大事なのは、掃除をするかしないかだけではありません。
会社として、どう考えているのかを決めておくことです。
たとえば、次のような整理があります。
- 始業後に掃除時間を入れる
- 掃除も業務として扱う
- 当番制にする
- 掃除範囲を最低限にする
- 外部委託も含めて考える
- 始業前にやるなら扱いを明確にする
こうした整理があるだけでも、受け止め方は変わります。
曖昧なまま、なんとなく続いている状態が、一番もめやすいのだと思います。
小さな違和感を放置しない
始業前の掃除は、一つひとつ見れば小さな話に見えるかもしれません。
でも、こういう小さな違和感は、会社の空気に影響します。
- 給料
- 休日
- 残業
- 有休
- 朝の準備
- 会議
- 掃除
働く人は、細かいところまで見ています。
会社としてすぐに大きな制度変更ができなくても、曖昧な運用を見直すことはできます。
昔からそうだから続けるのではなく、今の時代に合わせて決め直す。
それだけでも、無駄なやり取りや不信感を減らすことにつながります。